覚えている限りでの旅行行程

0日目:一日読み違えて休みを取っていたので適当に酒を呑みつつ時間をつぶしてにへん亭入り。さらにだらだらしゃべりながらWiiとかで遊んでた。
1日目:朝四時だか五時におきてシャトルバス、成田で風車&へるさんと合流。そして人生初国境越え。睡眠時間もあまりままなっていない強行旅行だった所為か、いまひとつ体調がおぼつかない。数時間のフライトの後、着陸。おお、ほんとに漢字しかない。意味をいったん頭の中で考えてから対象が何を示しているのか判明するというロジックが常に働いており、かなり理屈っぽい脳になっていた気がする。
このとき現地の気温は36度とかそのあたり。日本がようやく長い夏が終わって、急に秋めいてきたというのに何たることか。
空港からのシャトルバスの運転の荒さと、それ以上に右側通行の車線にものすごい違和感を感じる。そう…ここは日本ではないのだ。しきりに響くクラクションと、ことごとく損傷の目立つタクシー、そしてあまりに大量な原付に、どこかしらたくましさを感じました。
総督府にむかう道すがらいろいろなものをきょろきょろと眺めつつ、どこもかしこも色合いが濃くて慣れるまで目が疲れる。ぶらぶらした後は地下鉄で移動。なんと切符で改札を通るのではなく、おそらく何がしかのチップの埋め込まれたへんなコイン(厚さ3mmくらいのドンジャラとかのコイン見たいな)をかざして通る。ものすごい違和感。なんじゃこりゃ。なんじゃこの安っぽさ。
台湾で乗った地下鉄は、車幅がものすごく広く感じました。連結の部分の所謂通路的な部分がものすごく広く感じる。直線が多いからなのかな。
そのあと確か台北101に行ったのかな。建物の随所に雲のようなエンブレムをしつらえてあるさまはなんというかすごく中華風。まぁ、中華民国の建物ですから中華風どころか本場なワケです。
タワーに上るにあたり、へんな記念写真を強制的に取られました。これを現像するにはいくらかかかるらしいけれど、しつらえてある液晶モニタでプレビューしていたのでそれをみて満足できる人は別に金を払うまでも無いかな。いまどきのデジカメならそれすら収められるし。
ここでものすごいカミングアウト。実は筆者高いところが大の苦手なんですわ。
このあたりの顛末はあまり筆者の口からは言いたくないので割愛しますが、正直今借りてる部屋のベランダさえ足がすくみます。
その後いろいろ回りつつ、確か晩飯でかねてより本場で食いたかったショウロンポウに舌鼓。連れて行ってもらったのは鼎泰豊(字あってるかな)。これはやばかった。名所らしくめちゃめちゃ混んでました。チャーハンも普通に旨かったし、ちょっと食いすぎたかな。
そのあと夜市かな? まぁ、縁日の拡大版みたいなもんでしたが正直体力の限界と体調が芳しくなかったのでいまいち覚えておりません。ごめんなさい。なんか物乞い風のカタワがすごい多かった印象。なんだろね。
2日目:睡眠をたっぷりとって体力回復。RPGの宿屋に泊まった心境です。
向かう先は「故宮博物館」。さまざまな財宝・書物が収められた世界有数の美術館だそうですが…正直美術館ってレヴェルじゃねぇ騒がしさ。つーか、すげーうるせーのと、我先に展示のガラスに張り付くツアー客のマナーに正直辟易。この遠慮の無さ・我先の勢いがたくましさなのか、それとも国民性なのか。
博物館を出た後で昼飯に…と魯肉飯の旨い店に連れて行ってもらった先では、皿を選んでとる形式で料理を頼んだはいいもののまず目で食ってしまい、かねてからの食の細さも手伝ってかなり残してしまうという体たらく。ごめんなさい。魯肉飯は想像していたものよりも塩加減が穏やかで、その代わりに日本ではご飯にあまりあわせない香りの香辛料…主に感じたのはシナモンが利いてて初めてな組み合わせで旨かったです。しかし黄ニラがすげー旨い。黄ニラに限らず、野菜の処理というか火の通し方が上手で絶品。
そんな折ものすごいスコールに見舞われて店に立ち往生の状態になりました。うーむ、南国。
雨は収まりつつあるものの、日が差しているにもかかわらず雨が盛大に降る天候はものすごい不思議な感じがしました。日本では、天気雨はにわか雨程度ですが台北では日差しと大粒の雨が普通に同時に発生するものなんですね。
さて、腹をすえて店を出て次に向かったのは「孔子廟」。孔子を祭った廟で、長崎とかにもあるらしいです。「霊を祀る建物」なので神社とかに近い感覚かしら。絵馬もあったし。
ちょうど雨も上がってかなりいい雰囲気のたたずまいでした。神秘的。ガイドのおねーさんがパンフとかくれました。土産物屋とかは、なんというか日本の土産物屋に似た風情が。
その後、タバコが切れたのでコンビニに買いに行こうとしたもののまったく言葉が通じない。笑っちゃうくらい通じない。でもタバコの売り方は日本に似てた(番号を指定するタイプ)ので、指で6、5、と必死に指定して65番のタバコ(マルボロメンソール)をゲットできました。コンビニの女の子がまるで天使のようでした。そんな補正なしに結構台湾の女の子はかわいい。
そのあとはにへんの国際交流が始まるわけですが、ちょっと筆舌に尽くせない所業が…国際的な問題に発展しかねないのでここでいろいろ書くことは伏せておきます。
その次に向かったのは「台北秋葉原」と幟もまぶしい光華商場。ちょっと前の、秋葉原電気街を台北で作るとこんな感じという街でした。建物の中はむしろラジオ会館とか秋葉原デパートに近い雰囲気。中には漫画とかおもちゃ、果てはエロゲを扱う店も。明らかに中文前提のパッケージを並べているのはWillのものばかり。「てとてトライオン」のロゴをどうトリミングしたところであそこまできれいに収まるはずが無い。
その中で、所謂海賊版エロを中心に扱う店に連れて行かれましたがもー、こんな目と鼻の先でさっきの店で売っていたソフトの海賊版を売るとはすごい国だよ台湾。実写系もずらりそろってましたがパッケージは日本のものばかり。「あー、これは表ばっかりだね」と苦笑しつつ去り行くおっさん四人に向けて「無修正あるよ」と呼びかけてきた老婆に、やはりたくましさを感じました。と同時に、無修正のソースをどこから得ているのか、そもそもモザイクはあとづけだからソースを流す流れがあるのか…いろいろかんぐってしまいました。仕事は忘れろ! 今日は観光に来たんだ!
晩飯は度小月つーところでビールを傾けながらいろいろつまみつつ、擔仔麵なるものをすすりつつといった按配。すでに蒸すかゆでるかしてある麺を適量湯がいてスープを注いで具をまぶすこれは、位置づけ的には立ち食いそばかな。擔仔麵。パクチーがダメな日本人向けにちゃんと聞いてくるあたり観光ガイドとかにも載ってるような店なんでしょうね。
飯の後はデザートだーといわんばかりの勢いでおっさん四人が向かった先はマンゴーカキ氷(?)で有名な店。その周辺は若者の街らしく、とはいえ別段街の色合いががらりとは変わってないというか、そこまで見てる余裕はあまりなかったなぁ。
土産に茶を、という風車のコース取りで御茶屋さんへ。台湾に来て感動したことが三つ。ひとつ、茶が旨い。ものすごく旨い。ふたつ、トイレが意外にきれい(これはガイドの風車の心遣いかもしれないけれど)。みっつ、タバコを吸うところが無さ過ぎて筆者のような人間は死ねる。なんか路上喫煙は罰金があるらしい。それは秋葉原とかで鍛えられてるから喫煙場所があればそこに行くけれど、その喫煙場所が無さ過ぎる。ホテルの出口すぐに灰皿がしつらえてあったのに気づくまで、もしかしたら本当にこのままニコチン補給できない三日間になるのかしらと思っていた筆者にとってまさに神。
ハナシがそれましたが、台湾の茶は旨い。風車の案内で入った店で茶を飲ませてもらいましたが、その茶の淹れ方にちょっとびっくり。茶器も違うしサイズも違うしも言うなんかいろいろ異文化。土産に茶を買ってみましたが、多分入れ方次第で味が変わるんだろうなぁ。とはいえ、茶器までそろえる気力はないしなぁ。
そんなこんなで台北食い倒れツアーの遅まきながらのリポートでした。とりあえず今回の旅を簡単に三行で言うと「喫煙者は本当につらい」「飯は旨いが街は臭い」「にへんは日本全国区では収まりきらなかった」の三本立てで締めたいと思います。